医師と眼の病気

目とは物を見る視覚を司る感覚器官です。入ってくる光の量を調節し、見るものの距離によって焦点を合わせ、画像情報を脳へ送っています。こうした目が果たす役割やその機能は、非常に複雑かつ繊細で、鼻・耳・皮膚など他の感覚器官の中でも最も正確な情報を脳に送っていると言われています。よく‘目で食べる’と言われますが、目隠しをした状態で食べ物の匂いを嗅いで味わっても、実際に食べた物が何か分からないという事象は、私たちがいかに目を通して得られる情報に頼っているかを現しています。

景色や物が‘見える’という状態は、目を構成する網膜が目に入ってくる情報を受け、水晶体によって光を屈折させ、物体の形を網膜に結ばせることで私たちは物を見ています。目には物体の遠近に応じて焦点をあわせる調節作用や、光の量によって生じる明暗感覚、光の波長差によって色を生み出す色覚があります。物が見える程度を表す視力とは、目の解像力をいい物体の形や存在を認識する目の能力になります。

物を見て大事な情報を脳に送る目は、まぶた、涙腺、角膜、強膜、結膜、ブドウ膜、網膜、毛様体、硝子体、視神経、水晶体、眼底など多くの複雑・繊細なパーツがあり様々な病気がありま す。

例えば目のレンズの役割をする水晶体が白く濁る「白内障」、視神経が圧迫されて視野が狭くなる「緑内障」、白目の毛細血管が破れて出血する「結膜化出血」、糖尿病が原因で血管壁の損傷や血栓ができる「糖尿病性網膜症」、加齢に伴い眼の網膜にある黄斑部が変性を起こす「加齢黄斑変性」、涙液が減少し眼球表面が乾燥する「ドライアイ」、遠方を見ようとしても明瞭に見ることがでずぼやけてしまう「近視・近眼」などがあります。

特に高齢化に伴い、加齢も影響する白内障・緑内障・糖尿病性網膜症の病気が多く見られ、パソコンを使ったデスクワークからドライアイの症状を訴える患者さんも増えています。目の病気の治療は病気の種類や進行度によって主に薬物療法・レーザー療法・外科手術による治療や、眼鏡による補正・サポートが行われますが、眼科領域における手術レベルは近年向上しており、白内障については年間約100万件もの手術が行われています。目は生活を送る上で大切な器官であるため、病気になると日常生活に大きく支障をきたしますが、早期発見・早期治療で根治するものも多いため、違和感がある時は専門医の診断を受けることが肝要です。 余談で、埼玉県立がんセンターの医師求人もチェックしませんか。

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