医師と血液の病気

血液とは、液体成分である血漿と有形成分である白血球・赤血球・血小板などからなる複雑な混合物です。人の血液は体重の約13分の1(男性で8%、女性で7%)量あり、心臓のポンプ機能によって全身に送り出される血液の量は1分間に約5リットル、1日で7,000リットルもの血液が体中を巡っています。血液は全身を巡る間に、生命活動の上で欠かすことのできない様々な働きをしています。まず血液は全身の組織細胞に酸素をはじめ、糖分・脂肪・ミネラル・ビタミンなど身体に必要な栄養素を運びます。それと引換えに二酸化炭素を受取って肺へ運び、老廃物は腎臓へ運んで身体から排出します。また各器官臓器が正しく機能するために欠かすことのできないホルモンや、感染防御や止血に働く成分も血液を介して運ばれます。

血液の病気には、鉄欠乏性貧血や、再生不良性貧血、急性リンパ性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、続発性免疫不全症などがありますが、こうした血液の病気は、総じて血液中の血球やたんぱく質に障害を生じて起こります。また血液の病気では、疲労・衰弱・発熱・体重減少・めまい・疼痛・出血・息切れなど、どんな疾患にも当てはまるような曖昧で特徴に乏しい症状が現れる傾向にあります。

血液の病気の中でも‘不治の病’のイメージが強く、難治とされるのが白血病です。白血病で亡くなる方は、年間約7,800人で人口10万人当たり約6人が命を落としています。白血病とは、つまりは白血球細胞のガンで、病気の進行の速さとガン化する細胞のタイプによって、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病という4パターンに大別されます。急性の白血病は病気の進行が早く、慢性型はゆっくりと病気が進みます。

ほとんどの白血病については原因が分かっていません。また治療には医学の進歩により化学療法・放射線治療・骨髄移植・臍帯血移植などがありますが、白血病の治療はすさまじく、治療こそが生死に関わる負担を強いられる場合もあります。有効と言われる移植を行っても強い拒絶反応や再発に至るケースもあり、やはり難治の病であることは否めません。延命よりもできるだけ穏やかな状態を保つことの方が重要となることもあります。しかしながら、移植が成功して完治するする人もいれば、白血病を上手くコントロールした「寛解」の状態を保って普通に生活している人もいます。最善の医療環境、本人の生命力、周りのバックアップなど病気と闘う環境が整えば、勝てない病ではなくなりつつあります。 あ、ちなみに献血の医師のバイトなんかもありますよね。

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